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造本解剖図鑑

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2009年

ペヨトル工房という出版社がかつてあったのですが

80年代に「ニューアカデミズム」的なマニアックな雑誌・書籍を出していたのですが

その編集においてデザイン部分を請け負っていたのが

ミルキィイソベさんです。

ペヨトル工房という会社はDTPの先駆者で

今の小さい出版社のモデルのひとつと言えると思います。

「マッキントッシュ一台と編集者がいれば本が作れる」

極端に言えばそういう考え方に基づいて出版をやる

方向性をいち早く打ち出していたわけです。

そのためには力量のある編集者、その哲学が問われるわけで

それにはデザインも重要な要素のひとつであるといえます。

この

紙から読み解く本づくりの極意
造本解剖図鑑

という本のタイトルからして

ちょっとインテリジェンスを醸し出していますね。

自費出版の本などで本の装丁を手がけることもありますが

非常に奥が深いものです。

一枚の紙の上で情報をレイアウトするものはいわば「平面構成」ですが

「本」というのは立体物なんですね。

紙を積み重ねたときどのぐらいの厚みになるか

それを計算して出して背表紙の幅を割り出したりしますし

縦組みか横組みか、によって本の開きの向きが反対になるなど

いろいろと本作りの常識が問われる部分です。

ミルキィイソベさんのデザインは

非常に個性的、というかマニアックで

例えば「ゴシック」「ゴスロリ」の世界などを表現するのには

うってつけのテクニックで

極めて現代的だと思いますね。

自分が尊敬するデザイナーは杉浦康平さんです。

彼の書籍デザインは表紙を見ただけで

本の内容がよくわかるスタイルです。

講談社現代新書が今のそっけない

デザインのジャケットになる以前は

杉浦康平イズムが色濃く溢れた

「情報押し付け型」wのパワー全開のデザインでした。

杉浦康平の表紙に良く現れる斜めに配置された文章は

地球の地軸の角度を表したものだそうです。

一度彼のレクチャーを聞いたことがありますが

その立て板に水の名調子には思わず引き込まれました。

タグ: これはどうなっているのか?, デザイン, 印刷, 読書の時間

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