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つげ義春

12
17
2009年

現代の日本にとって漫画表現というのは

とても重要な文化だと思います。

昔は偉い人はみんなバカにしていたのでしょうが

今は偉い人はみんなマンガファンだと思います。

(といっても最近はマンガ離れも伝えられていてこの先は不安ですが…)

マンガの底辺を支えるのは読者層のほかに

同人誌文化などサブカルチャーの中のサブカルチャー的な

広大に広がる裾野があると思うのですが

そうしたマンガ文化の一番の極北に位置するのが

つげ義春作品だと思います。

代表作「ねじ式」はシュールレアリズム的で作品で

作者の見た夢の光景が良い夢か悪い夢か判別できないような

幻想の風景の中を彷徨うという現代マンガのマイルストーン的な小品です。

この「ねじ式」の中には有名な

「メメクラゲ」

という架空の生き物がでてきます。

といってもこれは編集者の誤植で

本当は「××クラゲ」(ばつばつくらげ)

だったというのが作者が明かしているところなのですが

ねじ式夜話

というつげ氏の担当編集者のエッセーによると

この「誤植」(といっても編集者も作者も

その「メメクラゲ」が気に入っていたそうなので

シュールレアリズムにはそもそも「間違い」などないのでしょう)

を作成したのが白山下の写植屋とのこと。

まさにうちの事務所がある場所のすぐそばに

白山下交差点がありかつては

都電の白山下停留所もあったということです。

名作の誕生にわが街白山も少しは寄与していたのでしょう。

今は写植屋さんはDTPの発展とともに影も形もなくなりました。

編集者やオペレーターの幸福な読み間違いによる

「メメクラゲ」は全滅してしまいましたが

著者による「誤変換」という奇妙な生物は増加の一途を辿っています。

何人もの目を通して行われるはずの

チェック体制が無くなったためです。

自分も文字入力の仕事があるときは大変気を使い時間も使いますが

それでも発生するんですね。

別なクラゲが…

タグ: これはどうなっているのか?, デザイン, 日々雑感, 時事問題, 高島平to白山

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