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ベルリンのうさぎ

01
18
2010年

ヨーゼフ・ボイスはドイツの芸術家で86年になくなっています。

彼が活動した60~80年代は冷戦のまっただなか。

ヨーロッパは鉄のカーテンによって東西に分断されていたわけですが

ベルリンの壁があった時代、

その壁のそばには人が近寄ることがゆるされなかったために

野生動物の楽園となっていた…

というお話があります。

エステルハージー王子の冒険

物語:
オーストリアに住む貴族のウサギ、エステルハージ伯爵は

だんだんと小型化していくわが子孫たちを憂い、

孫たちを集めてこういった

「政界中にちらばって身体のおおきなお嫁さんを見つけて

おおきな子供をつくれ!」

おじいさんの命令にしたがってベルリンに赴いた

エステルハージー王子。「壁のそばにうさぎの仲間がたくさんいる」

と聞いていたのになかなか壁にたどり着けない。

田舎生まれの王子は狡猾な町の人間たちにだまされて…

この絵本は「いたばしボローニャ子ども絵本館」で外国語版を見て

日本語のものを読んでみました。

なかなかウィット、風刺がきいていて

子供も面白いでしょうが、どちらかというと大人のほうが喜びそうなw

挿絵のミヒャエル・ゾーヴァもやはりドイツの画家ですが

非常に陰影の深い、そして不可思議な動物の絵が多くて

非常に魅力的です。

ベルリンの壁が崩壊し自分たちの楽園を奪われた

「壊すんなら最初からつくらなければいいのに」という

うさぎたちの嘆きは

ちいさい生き物がいちばんまともな意見を持っている、

という好例だと思いました。

かくありたいと、思います。

タグ: これはどうなっているのか?, デザイン, 日々雑感, 読書の時間

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ベルリンのうさぎ from アールプリモ 文京区白山印刷グラフィックデザイン

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